モニタの調整【初級】

モニタについて気にしたことがありますか?モニタの設定って色々ありますが、多分自動調整で届いたときのままにしている人もいると思います。そこで、最低限のモニタの調整方法を紹介したいと思います。

やってみるとわかるんですが、モニタの調整をしてみるとかなり色が変わります。 普通の作業なら問題ないんですが、CGをやるとなるとちょっと気を使いたいですよね。 モニタの調整ができていると、作業効率が段違いになり、できるものもかなり変わります。

また、普通の作業で長時間パソコンの前にいる人にもモニタの設定は目の影響に非常に影響してきます。

ちょっと時間かかりますが、一回しとけばほとんどいじらなくていいので調整してみましょう。 半年か一年に一回くらいが目安らしいです。

目と光について

調整を始める前に、目と光について説明します。

目ってカメラのように光を眼球でキャッチして、視神経に通してますよね。 この光の強さが結構問題なんです。

私たちは普段基本的に間接光(光が何か物体に当たって、反射してきた光)を見ています。 ですが、モニタは直接光(光源から直接きた光)になります。 わかりやすい例ですと、電気を消した真っ暗な部屋だと、普通のものは見えないけれど、モニタは光ってますよね。

つまり、モニタは光を発しているんです。

そんな光を出しているものをずっと見続けることは、つまり電球をずっと見ているのと同じような状態(光の強さは違いますが)なわけです。 部屋の明るさの関係もありますが、そんな光を調整せずにずっと見ていると、もし強い場合はまぶしくて目が疲れてしまいます。
そうでなくても、ずっと同じ距離のものを見続けることは目に悪い(近視になります)ので、1~2時間に一回休憩をとりましょう。(と、自分にも言い聞かせています、一応)

モニタの輝度が目に与える影響については疲れ目解消のモニター術とは?わかりにくい輝度と照度の違いとは?で詳しく書いてくれています。

基本のモニタ設定

ということで、まず、基本のモニタの設定からいきましょう。

始める前に

調整する前に一つ気にすることがあります。 モニタの電源を入れてから何分経ってますか?

モニタというのは実は光が落ち着くまで少し時間がかかります。 なので、色にうるさい会社(デザイン会社や映像系の会社など)は常にモニタをつけっぱなしにしてるところもあると聞いたことがあります。 普通の場合はつけっぱなしにする必要はないので、電源を入れてから30分くらい経ってから始めましょう。

輝度、コントラスト、カラー

モニタの種類によって付いている機能は様々ですが、おそらくモニタの下あたりにボタンがいくつか付いていると思います。 説明書を見るか、適当にいじってどのように動くか見てみてください。 最悪よくわからない状態になっても、大体自動調整ボタンが付いているので、それを押せば元に戻ります。

項目がいくつかあると思います。 おそらく、輝度(明るさ)、コントラスト、カラー、位置、周波数(リフレッシュレート)、フェーズくらいはどのモニタでも付いていると思います。 自動調整をすれば、位置、周波数、フェーズは大体大丈夫です。 でないと、チラついたり変な見え方になったりします。

問題となってくるのは、輝度(明るさ)コントラストカラーです。 それぞれについて説明します。

輝度(明るさ)

モニタの発している光の量になります。 多分MAXが100だと思うのですが、これが100とかになっていると結構まぶしいです。 なので、変更しながら良い塩梅になるようにしてみてください。 0にしても真っ暗にはならないと思うので、安心してください。 モニタによって暗過ぎて見にくい場合もあるので、自分の加減で良いと思います。

色調整する場合は、変な話ですが白が白に見えるくらいが良いと聞きます。

コントラスト

最も暗い部分と最も明るい部分の輝度の差のことです。 高ければ良いってわけでもなく、低くてもダメです。 コントラストが高くなるとメリハリがあり、はっきりと見えますが、中間の色がつぶれてしまいます。 低くなると逆に中間の色が増えますが、はっきりとしない感じになります。

基本的にPCの中では色をRGBという階調で色を管理しています。 その色の値をモニターに渡してモニターが表示しているので、まず綺麗に色が識別できているのが良いコントラストとなります。

これに関してはパソコン内での”ガンマ補正”というのも関係してくるので、あとでもいいかもしれません。 とりあえず、70~90くらいにしておいてください。

カラー調整

これに関しては結構難しいので、興味がある人は調べてみてください。 基本的には標準やsRGBでいいと思います。

パソコン側での調整

モニタの設定はこれくらいにして、パソコン内での設定にかかります。

グラフィックボード

まず、NVIDIAなどのグラフィックボードが積んである方はグラフィックボードのコントロールパネルを開いてください。 NVIDIAの場合はドライバがインストールしてあれば、デスクトップを右クリックで「NVIDIAコントロールパネル」というのが出るので、それをクリックして起動してください。 グラフィックボードを積んでいてドライバが入ってないことは無いと思いますが、NVIDIAの最新ドライバはNVIDIAドライバダウンロードからダウンロードできます。 結構頻繁に最新版が上がってたりするので、たまに見るといいかもしれません。

他のグラフィックボードの場合は残念ながら持っていないので、WEBで調べてみてください。

コントロールパネルを起動すると、こんな画面が出ると思います。

NVIDIAコントロールパネル

この画面の「ディスプレイ→ディスプレイ最適化ウィザードの実行」というのを押してください。 すると、モニタの最適化のためのプログラムが動きます。 説明に沿って進めていけば、完了したときに最適な状態になっているはずです。 こんなこと書いててなんですが、私は上手くいきませんでした。

とりあえず、グレースケールをカバーする。

上手くできてる指針として、以下のグレースケールがきれいに判別できてるか確かめてみてください。

もし、上手く出来てない場合は、「ディスプレイ」タグの下の「デスクトップカラー設定の調整」などをやると良いと思います。

グレースケール

おそらくこれが識別できない場合はガンマ値がおかしくなっているとおもうので、その辺を中心に直してみると良いと思います。モニタの方の輝度、コントラストなども見ながら調整してみましょう。

とりあえず、ここまでやれば、最低限は確保できると思います。

カラーマネジメント

色の調整に関してはカラーマネジメントという専門の分野があるくらいなので、本格的にやるとかなり難しいです。まず、そのモニタが置いてある作業環境のことから気にしないといけなくなります。他にも、カラープロファイルの設定、そもそものモニタ選びなど、考えることは沢山あります。特に印刷などと絡んだり、多くのPCでカラーを統一するといったことになると、さらに面倒です。

色調整専用の機材も沢山あります。最近では、比較的安価なキャリブレーションツールも売っているので、色にこだわりたい方は検討してもいいかもしれません。遮光フードなどもあると違うと思います。

ですが、せめて上のグレースケールが判別できるくらいにはしましょう。判別できないと、簡単に言えば、潰れてしまった色ができているのと一緒です。

モニタ調整に関しては私よりもっと詳しい方が説明してくれているサイトが沢山あります。 より高度に設定したい方は色々と調べてみてください。

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