「ドラえもん」などの国民的まんがを描いた、藤子・F・不二雄が書いた本です。
小・中学生向けに書かれた漫画の描き方の本です。 なので、とてもわかりやすく、子供に語りかけるように書かれています。
ですが、内容は本格的です。 藤子・F・不二雄は映画の技法から漫画の発想を沢山得ていて、この本は漫画だけでなく映像、小説、脚本などを作られる方にも参考になると思います。 アイデアの作り方、キャラクター作り、シナリオ作りなどが、「ドラえもん」などの作品を例にして紹介されています。 例としての絵(まんが)が多く、サクサクと読み進めることができます。
手塚治虫のマンガの描き方―似顔絵から長編まで (知恵の森文庫) とは違った、「基礎」が書かれています。 手塚治虫の本ではいわゆる漫画の「描き方」を中心に書かれていますが、藤子・F・不二雄の本は漫画の「書き方」を中心に書かれている感じがします。 「漫画の絵」の技法的なことはほとんど書かれていません。
文庫ですのでとても安いです。
漫画を描こうと思って、発想に詰まったり、漫画としてもっと面白く描きたい方などに参考になる本だと思います。