映像制作ことはじめ【動画の基本はパラパラ漫画】

最近では簡単に映像を撮れたり、作れるようになりました。アニメーションを作ってみたい方などにも通じる、動画の基本概念を紹介したいと思います。

映像制作に必要なもの

映像作りはちょっとした機材(パソコンとかカメラとか編集ソフトとか)があれば簡単に始めることができます。 実写映像はスマホとかでも十分撮れますし。

勿論、クオリティの高いものを作ろうと思ったら、それなりの機材が必要になりますが、遊びで撮ったり、映像の練習するくらいなら十分です。

アニメーションもWeb上でパラパラ漫画が作れるくらいなので、これもすぐに始められます。

動画の基本はパラパラ漫画

英語だとflipbookという言うらしいです。
よく教科書のはじっこなんかに棒人間とか描いて、ページをパラパラめくると動いて見えるあれです。

動画の基本はパラパラ漫画と一緒です。 沢山の静止画がある程度のスピードで切り替わることによって動画に見せています。

人間の視覚の錯覚としてファイ現象という仮想の運動を知覚する残像現象があり、これのおかげで動いているように見ることができるのです。 これはアニメーションのような絵の集合はもちろん、実写映像でも、ゲームでも変わりません。

動画、映像ではこの1枚1枚の静止画のことをコマとかフレームとか言ったりします。 そして、1コマ2コマとか1フレーム2フレームとか数えたりします。

フレームレート

そうなると、どのくらいの速さで切り替わると動いて見えるのかが気になりますよね。 これは見せる絵によって色々変わり、またその速さを使って表現をしたりもします。

このフレームが切り替わる速さのことをフレームレートと言い、よくfps(frame per second)という単位で表します。 英語がわかる方はわかるかもしれませんが、「1秒間に何フレームがあるか」という意味です。

基本的には60fpsあれば人間にとっては十分滑らかな映像と言われています。 この値が使われているのは主によく動くアクションゲームなどです。

テレビで使われているのは30fps(厳密には色々ありますが)です。

映画で使われているのは24fpsです。

○コマ打ち

このフレームレート(というか、絵の切り替わるタイミング)を巧みに操っているのが、日本のアニメーションです。

日本のアニメーションでは、基本は24fpsで考えるのですが、表現によってコマの数(絵の枚数)を増やしたり減らしたりといったことをします。 変な言い方ですが

  • “普通のセルアニメの動き”では8fps(3コマごとに描き、24fpsで動かす)
  • “動くアニメ”だと12fps(2コマごとに描き、24fpsで動かす)
  • “アクションシーンなど凄く動く部分”だと24fps(1コマごとに描き、24fpsで動かす)

といったことが行われています。これをそれぞれ、3コマ打ちとか2コマ打ちとか1コマ打ちとか言います。 要するに描けば描くほど動きが滑らかになる(絵が逐次変化していく)ということです。

ですが、これも一定ではなくて、動きに合わせてコマの配置を変えるなんてこともあります。2コマと3コマの組み合わせとか。 なので、これを管理するものとしてタイムシートというものがアニメーション業界にはあります。

こういう絵の枚数を減らして、簡略化した表現をリミテッド・アニメーションといいます。 対して、写実的でリアルな動きをするアニメーションをフル・アニメーションといいます。

アニメのコマ打ちに興味のある方はこの辺も見てみると面白いかもしれません。

実写映像では映像処理とかかけない限りあまり気にしないかもしれませんが、アニメーションやゲームの場合、特にアニメーションの場合は気にすることの一つです。

アニメの主流であるセルアニメーションが昔「漫画映画」や「テレビ漫画」と呼ばれていたように、パラパラ漫画はアニメーションの原型です。 アニメーションの現場なんかを見ると、実際に紙で描きながらパラパラ漫画(flipbook)してますよね。

アニメーションをやってみたい方は、パラパラ漫画から始めてみるといいかもしれません。

動画は静止画の集まり

要は動画は静止画の集まりだという事です。

この基本がしっかり意識できれいれば、どんな映像技術に触れても、なんとなく理解することができます。また、解決方法も思いつくと思います。

映像系だと最終的にどうしようもなくなったときに、1フレーム1フレーム手直ししていくとか、よくやります。。。

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